布ナプキンをためらっている人へ~おすすめの使い捨て&普段使いのコットン商品~

布ナプキンに興味はあるけれど、なかなか第一歩を踏み出せない人は多いようです。
ここでは、布ナプキンの心地よさを感じながら気軽に使える「使い捨て布ナプキン」や「コットンナプキン」、生理日以外に使う「布ライナー」といった、布ナプキンの購入を迷っている人でもお試し感覚で使えるアイテムを紹介します。
「これなら始められそう」と思えるものがきっとあるでしょう。これから布ナプキンを始めたい人の不安を解消する手助けになれば幸いです。

  

布ナプキンをためらっていませんか?

布ナプキンをためらっていませんか?

 

多くの女性が生理痛・月経不順・月経過多・PMS・かぶれ・においなど、生理による不調やトラブルに大なり小なり悩まされています。そんな生理に関わる女性の悩みを解決してくれる方法の1つが「布ナプキン」です。

実際に布ナプキンに替えた女性からは「生理痛がなくなった」「経血がサラサラになった」「においが気にならなくなった」といった良い変化を感じる声が多く聞かれ、さらには「不妊に悩んでいたが自然妊娠できた」という女性もいます。

紙ナプキンから布ナプキンに替えるだけで今まで悩んでいたことから解放されるのならとてもうれしいですよね。
しかし、布ナプキンの使用を検討している人の中には、漏れないかどうかや使用済みの布ナプキンの扱い方などが心配でためらっている人もいるのではないでしょうか。最初に布ナプキンの道具一式を揃える場合はそれなりの費用も必要になるので、それも原因かもしれません。

そんな人はいきなり本格的な布ナプキンからでなく、使い捨ての布ナプキンやコットンナプキン、生理日以外に使う布ライナーから始めてみましょう。
布ナプキンを使う際の1つのポイントは「頑張らないこと」です。まずは簡単にできてあまり費用もかからない布ナプキン体験から始めて、布ナプキンの良さを感じてみてください。

布ナプキンを使って良さも分かっているけれど、洗う手間などの問題で使用をやめてしまう人もいるのも事実です。
しかし、布ナプキンを購入した後でも、状況に応じて今回紹介する方法を併用すれば、ストレスなく布ナプキン生活を続けられるはずです。
自分のペースで少しずつ試してみて、自分が快適と感じるアイテムと使い方を見つけましょう。

  

紙ナプキンと布ナプキン、それぞれのメリット・デメリット

まずは布ナプキンと紙ナプキンのそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
布ナプキンのもつデメリットに不安を感じてしまう人に向けて、安心できる使い方のコツもお伝えします。

紙ナプキンと布ナプキン、それぞれのメリット・デメリット

紙ナプキンの特徴

基本的に「生理用品」と言えば紙ナプキン(ケミカルナプキン)で、スーパーやドラッグストアなど身近なお店の棚に並んでいて、大多数の女性が使っています。経血の吸収量、薄さ、表面の肌触り、パッケージのデザインなど、ラインナップも豊富です。
現在使われているような紙ナプキンが日本で広まったのは1961年以降で、便利で快適な紙ナプキンは女性の生活の向上・社会進出に大いに役立ったと言われるほど画期的な商品でした。 

紙ナプキンのメリットは、薄いのに優れた吸収力があり、使い捨てなので手入れも不要というところです。
一方で、表面の素材や中の経血を固めるポリマー(高分子吸収剤)の原材料は石油系化学物質であり、デリケートな肌にあまり当てておきたいものではありません。紙ナプキンには「かぶれにくさ」を謳っている商品がありますが、裏を返すと紙ナプキン使用時にムレやかぶれに悩んでいる人が多いということでもあります。

布ナプキンの特徴

綿、麻、絹といった天然素材でできた布製のナプキンで、大きく分けると、使い捨ての紙ナプキンと同じ形の一体型タイプ、パッドやハンカチタイプの吸収体を取り付けて使うホルダータイプがあります。
オーガニックコットンや薬効効果を期待した草木染めなど素材にこだわったもの、柄やデザインも豊富です。

布ナプキンの一番のメリットは肌触りの良さでしょう。天然素材を使用しているため肌に優しく、紙ナプキンから布ナプキンに替えたことで生理の悩みから解放されたという女性も多いのです。
洗って繰り返し使うため、長く使えば紙ナプキンよりお財布にも環境にも優しい製品と言えます。

デメリットは、外出先で使い終わった布ナプキンを持ち帰らなくてはならないことや洗う手間がかかることです。使い捨ての紙ナプキンに慣れてしまっているので、どうしても面倒に感じてしまいます。
また、吸収力のあるポリマーを使っていないので紙ナプキンよりもかさばり、初めて使う人の中には漏れないか心配な人も多いようです。

 

布ナプキンは安心して使える

  

確かに使用後の布ナプキンを持ち帰る手間と洗う手間はどうしてもかかってしまいますが、ポーチに入れれば中身を心配する必要はありませんし、「セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)」という粉末洗剤を使ってつけ置き洗いをすれば経血汚れは驚くほど簡単に落とせます。

漏れが心配な人は、貫通漏れを防ぐ「防水布」入りのものを選べば安心です。
柔らかな布が体型に合わせてフィットするので、布ナプキンだからと言って漏れやずれを極度に心配することはありません。

それに、布ナプキンに慣れれば経血をトイレで出すこともできるようになり、そうなると漏れの心配や布ナプキンを交換する頻度も減らすことができます。
ハンカチタイプだと折り目を変えることで1枚の布できれいな面を34回使用でき、むしろ多い日でなければ替えを持ち歩かずに済ますことも不可能ではありません。

いざ布ナプキンに替えてみると紙ナプキンより便利で快適と感じる人も多いので、まずは気軽に試してみて欲しいです。

布ナプキンを初めて使う場合、多くの販売店で昼用・夜用・洗剤などをまとめたスターターセットが用意されていますが、別にスターターセットから購入する必要もありません。
最初に軽い日用を1~2枚購入して休日や夜寝る時に試してみるなど、自分が始めやすいと思う費用とタイミングで開始してみてはいかがでしょうか。

 

布ナプキンを始める前のおすすめアイテム

それでも布ナプキンをためらっている人には、布ナプキンよりも安くて気軽に使えるコットン製品の利用から始めてみるのをおすすめします。
次の3つのアイテムのなかで「使いやすそう」と思うものから始めてみましょう。

使い捨て布ナプキン

  

コットン100%の素材でできたパッド型の布製品です。
使い方は市販の紙ナプキンの上に乗せるだけで、交換する時もそのまま紙ナプキンと一緒に捨てるので洗う手間がいりません。薄くてかさばらず吸水性に優れた紙ナプキンに布ナプキンの肌触りの良さをプラスすることができる便利なアイテムで、布ナプキンの各メーカーから数十枚入りで販売されています。
(写真はSweetcottonから販売されている使い捨て布ナプキンです。)

普段の紙ナプキンにこの使い捨て布ナプキンを1枚乗せただけで「生理痛が軽くなった」「かぶれ・かゆみがなくなった」という布ナプキンと同等の効果を実感する声が挙がっています。
今手元にある紙ナプキンを利用できるので、使い慣れた紙ナプキンの上に使い捨て布ナプキンを置いて、布の心地よさを体感してみましょう。 

また、こちらは布ナプキンを購入する前のお試しとしてだけでなく、「布ナプキンの良さは分かるけれど洗うのが面倒・洗う時間がない」という人にも人気の商品です。
その他にも、布ナプキンに重ねて使うことで洗い物を減らしたり、タンポンや月経カップと併用したり、いろいろな使い方ができます。

ちなみに、自宅にある天然素材の古布を適当な大きさに切って使い捨て布ナプキンとして再利用すれば、お金もかからずもっと手軽にお試しすることができます。着古して処分を検討している綿のTシャツなどがあれば、ぜひ試してみてください。

コットンナプキン

 

コットンナプキン

コットンナプキンは紙ナプキンと同じ見た目、同じ使い方の商品です。
オーガニックコットンやパルプといった天然素材で作られていて、肌に優しい布ナプキンと使い捨てできる紙ナプキンの両方のメリットを兼ね備えています。

数年前まではオーガニック商品を扱っているようなお店やごく一部のドラッグストアでしか見かけませんでしたが、最近は取り扱っているドラッグストアが多くなり、種類も増えました。
普通の紙ナプキンと同じように、おりもの用のライナー、軽い日用、多い日用、夜用、羽根つきタイプ、羽根なしタイプなどがあり、好みや状況によって使い分けることができます。

ポリマー(高分子吸収剤)を使用していないので、紙ナプキンより厚めでかさばる印象を受けるかもしれません。しかし、ふわふわで温かな肌触りは、一度使ったら今までの紙ナプキンに戻れなくなるくらいの心地よさがあります。

また、こちらも使い捨て布ナプキンと同じく「布ナプキンを洗うのが面倒」「使用済みの布ナプキンを持ち歩きたくない」という人にとって使い勝手の良いアイテムで、特に紙ナプキンを使うことに抵抗がある人にはおすすめです。

魅力的な商品である一方、貴重なオーガニックコットンを使用しているため一般的な紙ナプキンと比較すると割高になり、使い捨てなので環境面でもエコとは言えません。
ただ、忙しい現代女性にとってはそうも言っていられないのが実情なので、使い捨て商品も上手に活用しましょう。

生理の時は「頑張らないこと」も大切です。
紙ナプキンのストレスから解放されたくて布ナプキンを使うことにこだわってしまうあまり、本来生理のストレスから自由になるはずなのに逆にストレスになってしまうようではいけません。
「ゆっくりできる時は布ナプキン、忙しい時はコットンナプキン」という風に、布ナプキンを購入した後も使い分ければ、気持ちの面でも楽になります。
旅行の時にも便利です。

 

布ライナー

 

こちらは使い捨てではないのですが、生理以外の日から布の心地よさを体感できます。肌に触れる表面の素材は布ナプキンと同じです。
冷え取り健康法や妊活でも人気のアイテムで、布ナプキンよりも安価で手に入るため、布ナプキンの前のお試しとして使ってみるとよいでしょう。
布ナプキンと違って経血で汚れないので洗濯も簡単、「漏れないかな」と心配する必要もないので気負うことなく始められます。さらにショーツがおりもので汚れないのもうれしいところです。

生理痛の原因の一つには「冷え」があります。
女性は男性よりも冷えやすく、常日頃からの冷え対策が大事です。布ライナーで生理の時以外にもケアをすることで、生理自体が楽になっていきます。

繰り返し使えて経済的なので、普段使いに数枚持っていて損はありません。
色も柄も種類が豊富で、布ナプキンよりも多いほどです。「明日はどれを着ようかな」と服を選ぶように、気分によって布ライナーを選ぶのも楽しいですよ。

 

自分のペースで布ナプキンを使ってみよう

自分のペースで布ナプキンを使ってみよう 

布ナプキンをためらっている人へ、紙ナプキンと布ナプキンそれぞれのメリット・デメリット、始めやすい使い捨て布ナプキン・コットンナプキン・布ライナーについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

3つのアイテムのうちいずれかを試してみて心地よさを感じられたら、次は布ナプキンを使ってみてください。
布ナプキンも大きさやデザインはさまざまなので、自分に合ったもの、自分にとって使いやすいものを探しましょう。
生理の悩みもライフスタイルも人それぞれ、生理用品の好みも人それぞれです。現在は生理用品の選択肢が増えているので、自分に合ったアイテムと組み合わせがきっとあるはずです。

布ナプキンを使う場合も、紙ナプキンを一切止めて全部布ナプキンに切り替える必要はありません。
仕事や家事で忙しい時は布ナプキンを洗うのも面倒、運動する時は漏れないか心配、外出する時には汚れた布ナプキンを持ち歩くのが困難だったりします。
布ナプキンを使うと良いことがたくさんありますが、かといって布ナプキンを使うことがストレスになってしまっては元も子もありません。そんな時は、紙ナプキンのメリットを活かしましょう。今回紹介した使い捨て布ナプキンやコットンナプキンを使えば、紙ナプキンの不安も解消されます。

生理は女性にとって長くお付き合いしなければならないものです。生理の悩みは放っておかず、工夫して少しでも生理の期間を快適に過ごせるようにしていきましょう。

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