更年期を快適に過ごすには? - 女性に優しい布ナプキンとハーブ編

多くの女性に訪れる更年期の困りごとに、月経周期の乱れがあります。今まで周期的に生理が来ていた女性でも、予想よりも早く次の生理が来たり、数か月の間隔があいたりといったことが起きるため、生理用ナプキンを用意していないタイミングで出血してしまい、慌てる体験をした女性は少なくありません。

ホルモンバランスがゆらぐことによって、生理とは言えないくらい微量の出血が続くこともあり、白い下着や洋服を着ることにためらいを感じてしまう人も少なくないようです。

不正出血の時こそ布ナプキンと布ライナー

微量の出血(医学的には問題がないとされる出血)が続く場合、お気に入りの下着が血によってシミになったり、洋服にしみ出してしまわないように、おりものライナーや生理用ナプキンを「念のため」ショーツにセットして過ごす人もいると思います。その場合、紙製のナプキン類ではなく、布ナプキンや布ライナーを使うことで、デリケートゾーンへの負担を「ショーツと同じ」ような感覚に近づけることができます。

コットンでできている布ナプキンの手触りは、当然ながら「やわらかいコットン」の手触りです。多くの女性が、生理中は紙ナプキンを使うものと思い、多少のかぶれやゴワゴワ感は仕方のないトラブルだと受け入れていますが、やわらかくて通気性に優れている布ナプキンを使うことで、改善できることはたくさんあります。出血量によっては、布ライナーと併用することで、更年期の日々の過ごしやすさが、ぐんと向上するはずです。

更年期障害の不快な症状を和らげる おすすめのハーブと効果

更年期の不快症状の緩和や、女性の健康に役立つハーブをご紹介します。ハーブを活用する歴史が長いヨーロッパで、古くから女性の健康維持に使われてきた代表的ハーブ3種です。

チェストベリー(学名:Vitex agnus castus

チェストベリー

チェストベリー(チェストツリーの実)は、ヨーロッパの修道院で古くから用いられてきたハーブで、生理痛や婦人科系のトラブルに使われてきました。脳下垂体に直接作用することで、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を増やす働きがあるため、更年期障害や生理前症候群(PMS)に効果が期待できます。ホルモンの影響によるむくみや生理不順、月経過多の緩和にも使われるハーブです。

シソ科のハーブで、主にかたい小さな実の部分がメディカルハーブとして利用されています。「修道士の胡椒」というニックネームが示すように、スパイシーな味と香りがするので、アメリカでは、サプリメントの形で活用する人が多いようです。ティーにする場合は、スプーンの背で、少しつぶしてから湯を注ぐと、香りが良くたちます。紅茶とのブレンドも美味しいです。

レッドクローバー(学名:Trifolium pratense

レッドクローバー

レッドクローバーは、和名はムラサキツメクサ(紫爪草)と呼ばれるハーブで、その名の通り、シロツメクサの花を紫色(濃いピンク色)にしたような姿のハーブです。日本人にとって親しみを感じる花の形をしているため、一度見たら、すぐに覚えられるハーブだと思います。

イソフラボン類(ダイゼインやゲニステイン)が含まれていることから、エストロゲンと似た働き(エストロゲン様作用)を期待して使われるハーブで、アメリカではチェストベリーと同じく、サプリメントとしても人気があります。

ハーブティーにした時の味はくせがなく、マイルドな飲み口で、草原を思わせる風合いがあります。黒豆やほうじ茶とブレンドすることで、大豆イソフラボンの効果や、ティーとしての香ばしさを足すことができます。

レディスマントル(Alchemila vulgaris

レディスマントル

「聖母マリアのマント」という名前のごとく、丸い女性用マントのような形の葉をもったハーブです。古くから婦人科系疾患に使われてきたハーブには、聖母マリアにまつわる伝説を持つものが沢山あり、レディスマントルもその一つです。(「レディ」を冠するハーブは、レディ=聖母マリアを意味し、聖なる植物と見なされてきた歴史があります。)

学名のアルケミリアは、錬金術(アルケミー)に由来し、錬金術師たちが魔法の力があると信じて利用していた経緯からつけられました。当時から、レディスマントルに対して、何らかの効果・効能を感じる人が多かったであろうことが、学名からも感じられます。

更年期障害や産後のケアなど、女性ホルモンのバランスを整えたい時に使われるハーブで、緑茶にも含まれるタンニンや苦味質といった成分が含まれているため、日本人がイメージする「お茶」の味に近いことも魅力です。味自体に苦みはほとんどなく、誰にでも飲みやすい柔らかい口当たりです。

*更年期障害やPMSの症状を和らげるハーブは、基本的に女性ホルモンに働きかける成分があるため、妊娠中や授乳中は控えてください。また、医療機関で治療を受けている女性疾患(もしくは、そのほかの持病)がある方は、主治医と相談の上、ハーブティーを取り入れるようにしてください。

美味しいハーブティー(茶葉)の選び方

ハーブのカット

ハーブティーの質の良さは、ハーブの葉や実の色の濃さ、香りの強さで判断することができます。植物としての色を保っているもの、乾燥しても綺麗な色合いを残しているものは、鮮度が高く、品質が保たれていると判断できます。ドライハーブは、フレッシュハーブ(生のハーブ)を乾燥させたものですが、きれいに乾燥しているものと、鮮度が落ちて、しおれているものは、見た目にも少し違うので、注意してみてください。

また、購入後、茶葉の袋を開封した時に、ハーブの香りがしっかり感じられるものが、質の良いハーブと言えます。ハーブのいい匂いは、ハーブに含まれる精油成分(アロマテラピーにおいて心身に良い効果をもたらす芳香成分)がしっかりと含まれていることの裏付けです。芳香成分は揮発性の成分なので、時間の経過とともに失われていきます。ハーブの香りが良いということは、鮮度の良さ、ハーブとしての質の良さの表れです。

ハーブティーは多くの場合、中が見えるように、全体もしくは、袋の一部が透明になってパックされていることが多いので、自分の目でハーブの色や形をチェックすることができます。葉部や実を使ったハーブの場合、ホールと呼ばれる「一枚の葉」もしくは「まるごとの実」の形状のものと、カット(ティーバッグカット、ファインカットなど)という、葉や実を細かく寸断して販売しているものがあります。ホールの方が、断面が少ないので、日持ちが長い半面、味や色が出にくいので、自分でカットするなどの工夫が必要になります。カットの場合は、カットが細かいほど、味や成分が濃く出ますが、空気に触れる面積が多いため、風味が落ちるのが早くなります。ホールとカットは、それぞれ良い面があるので、自分にとって、使いやすい方を選ぶと良いでしょう。

*ハーブは野菜やフルーツと同じなので、季節や産地によって、同じ品種であっても味に差があります。また、その年の天候によって、品質に変化があることがあります。ハーブは自然の恵みであるため、特定のハーブ畑のある国や地域で天候不順があった場合は、流通しているそのハーブのほとんどがくすんだ色味になったりすることも稀にあります。

ハーブティーの美味しい淹れ方のコツ

ハーブティー(茶葉とティー)

ハーブティーは、紅茶と同じように、ティーポットに茶葉を入れて、熱湯を注ぎ、蓋をして2~3分ほど蒸らせば完成します。ハーブが、葉や花のように柔らかい時は3分、根や実などかたい部分の時は5分くらい抽出すると、味や色が良く出ます。味が濃いということは美味しいだけでなく、ハーブの成分がしっかりと抽出できたということなので、ぜひ、濃くて美味しいハーブティーを成分ごと楽しんでもらえたらと思います。

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