生理に悩む10代へ伝えたいこと
生理は、早い人であれば小学校高学年から始まります。
生理が始まる時期については、個人差はあるものの、ほとんどの女性は10代のうちに初めての生理を迎えることでしょう。
また、生理を迎えたばかりの女子にとっては、「生理って何が普通なのかな?」「生理で悩むことはみんな同じなのかな?」など分からないことだらけなのではないでしょうか。
生理に関する体への影響は、普通という基準がなく、人間の性格が一人ひとり違うように個人によって異なります。
友達と違っていたりすると、不安になってしまいそうですが、まずは個人差があっていいのだと思うことが大切です。
また、生理に関する悩みがあれば、ずっと放っておくことはおすすめしません。
恥ずかしくて相談しにくいかもしれませんが、頼れる人に頼ることも大切です。
生理は閉経するまで、付き合っていかなければならない為、生理が始まったばかりである10代の皆さんにとっては、まだまだこれからです。
長い生理との生活を上手に暮らしていく為にも、今から一緒に生理について考えていきましょう。
10代女子が生理で悩むこと
10代女子にとっては、まだ生理が始まったばかりで、悩むことがたくさんあってもおかしくはありません。
「こんなことで悩むなんて…。」と思うこともあるかもしれませんが、意外とみんな似たような悩みを持っています。
生理は、悩みを共感し合うことで、気持ちが楽になることがあります。
そこで、10代女子が生理で悩む主な内容についてまとめてみましたので、当てはまることがないかどうか確認してみましょう。
生理痛がひどくてつらい
生理痛があると、学校に行きたくなくなりますよね。
朝ベッドから起き上がるだけでもつらくて、このまま休んでしまいたいと思うことでしょう。
生理痛は、10代だけではなく、20代・30代‥と進んでいく中でも、付いてまわる悩みです。
しかし、10代女子が他の世代と違うのは、子宮が成長途中であることから、生理痛の痛みが強くなると考えられています。
また、食べ盛りの10代であれば、お菓子など糖や油のあるものを食べることが多く、生理痛を悪化している可能性もあります。
生理痛を和らげたい場合は、食生活を見直すのも1つの手です。
体育の授業に出てもいいのか分からない
生理が来ると、運動をしてもいいのか悩みますよね。
10代女子にとっては、体育の授業はつきものであり、単位を取る為にも授業に出席しなくてはいけません。
しかし、あまりにもひどい生理痛であれば、体育の授業を休むことも大切です。
さらには、経血量が多いとなれば、貧血になるリスクがあります。
もしも、体育の先生が男性で休みにくい場合は、体調不良を理由にして保健室で休みたい旨を伝えるのも良いでしょう。
無理をすると後から体に負荷がかかってきますので、限界であれば休む選択肢があることを頭に入れておきましょう。
どうしても単位が厳しく、体育の授業に出席したいのであれば、鎮痛薬を服用するなどして乗り越えましょう。
経血漏れないか心配
学校では、ずっと座りっぱなしで授業を受ける為、授業中に経血が漏れていないかどうか気になりますよね。
実際、学校で経血を漏れることはよくあることであり、制服を通りこして椅子にまで漏れてしまう事例もあります。
椅子にまで漏れてしまうと、クラスメイトがいる環境では、汚れを取る作業もしにくく、何とかして隠したいと思いますよね。
もしも、制服や椅子に漏れてしまった場合は、相談できる同性のクラスメイトや先生の力を借りて、解決していきましょう。
また、漏れの原因として考えられるのは、経血量に対してナプキンが合っていない可能性があります。
ほとんどの女子は、紙ナプキンを使用していますが、紙ナプキンの中には吸収力が弱いものもあります。
もしも、紙ナプキンで漏れがひどい場合は、吸収性の高い布ナプキンを使用してみても良いですね。
経血漏れ対策ができていれば、授業の集中力も増して、安心して学生生活を送ることができます。
血の臭いが心配
共学である学生にとっては、周りに生理の臭いがしていないかどうか気になるのではないでしょうか。
生理は、自然に血液が流れ出ている為、止めたくても止めることはできず、経血の量が多いとなれば血液独特の臭いがします。
特に経血量が多い日であれば、自分でも臭うことがあり、周りにも臭っているのではないかと心配してしまうことでしょう。
臭いの原因としては、頻繁にナプキンを交換できていないことが原因と考えられます。
ナプキンは経血だけを吸い取っているように思えますが、デリケートゾーンは意外と汗をかくことがあり、汗と経血の臭いが入り混じって、臭いが発生しています。
尿意がなかったとしても、休憩時間が来る度に、トイレでナプキンを交換するようにすれば、臭いは防げます。
突然生理が来てナプキンを持っていない
生理が始まったばかりである人や、生理不順である場合は、いつ生理が来るのかどうか分からず、普段からナプキンを持ち歩いていないこともありますよね。
しかし、「まだ来ないだろう」と思っていても、不意に生理はやってきます。
日頃から、ナプキンを持ち合わせておくことは大切ですが、万が一ナプキンを持っていない時に生理が来てしまったら、保健室の先生に相談することをおすすめします。
保健室には、ナプキンが用意されていることもありますので、是非相談してみてください。
生理に優しくない行動をしていないか見直してみよう
生理中の体は、非常にデリケートであり、体に気を使うことで生理の悩みが解決できることがあります。
生理にとって、優しくない行動をしていると、血液の流れを悪くして、体に負担をかけることになり兼ねません。
また、生理痛が来て当たり前であると考えていると、今後も生理痛を抱えながら過ごしていかなくてはいけないことになります。
生理が来る日に備えて、つらい気持ちを軽減する為にも、まずは生理中にとっている行動を見直していきましょう。
食が生理痛を悪化させていないか?
生理は、普段よりも食欲を増加させる傾向があります。
さらに、生理によるストレスがあると、甘いものや油っぽい食べ物を食べたくなりますよね。
しかし、生理に優しくない食べ物を食べてしまうと、生理痛を悪化させる可能性があります。
例えば、ポテトなど油のある食べ物を食べてしまうと、経血が固まってしまい、血の流れが悪くなることが考えられます。
血流が悪くなれば、生理痛がひどくなる恐れがあります。
学校帰りに、ついファーストフード店に寄りたくなることはありますが、生理中の体はデリケートですので、食べ物については慎重に考えることが大切です。
そう言われても、どうしても食べたい時はありますし、我慢も良くありません。
ジャンクフードなど油っぽい食べ物が食べたい時は、生理中のうち何日は食べてもOKと自分ルールを決めておくようにしましょう。
「生理痛があるのは普通」と思い込んでいないか?
10代女子は、生理との付き合いが始まったばかりですので、生理がどこまでつらいものなのかが分からないこともあります。
さらには、生理痛は人によって症状も異なりますが、生理について話すことがないとなれば、他の人がどのような症状で悩んでいるのか知る機会もありません。
重たい症状であるのに、「これぐらいが普通なのかな?」と思ってしまうと、一向に生理に関する悩みは解決されません。
生理でつらいと感じることがあれば、一人で抱え込まずに、周りの人に相談することが大切です。
親に相談しにくい場合は、友人や保健室の先生に相談するのもおすすめです。
生理における症状には、普通という基準がないので、自分でつらいと感じたのであれば、つらいことですので、ご自身の体を大切にしましょう。
過度なダイエットをしていないか?
「好きな芸能人みたいになりたい!」「好きな服が似合うようになりたい!」など、10代女子にとっては、スレンダーな体型に憧れを抱くこともありますよね。
しかし、生理中に過度な食事制限をしてしまうと、貧血につながる恐れがあります。
生理では、経血が常に外へ排出されていく為、入って来る栄養が少ないとなれば、体にも影響が出てきてしまいます。
食事で制限したい場合は、生理に優しい鉄分のある食事を心がけるようにしましょう。
鉄分に当てはまる食べ物としては、大豆や肉(特にレバー)などがあります。
また、ダイエット中なのであれば、軽い運動に注目してみるのもおすすめです。
ウォーキングやストレッチであれば、脂肪を燃やせるほか、血行も良くなり、一石二鳥でメリットがあります。
生理の悩みは誰かに相談することが大事
生理の悩みは、相談しにくい内容であり、相談する相手も限られてしまいます。
また、相談するほどでもないと考えてしまうと、「まあいっか」と流してしまいがちです。
しかし、生理が来る度に、悩みがあるとどうでしょうか。
ずっとストレスを感じながら、生理と向き合うことになります。
そこで、生理についての悩みが1人で解決できない場合は、誰かに相談するようにしましょう。
自分だけだと思っていた悩みも、意外と周りも同じ悩みを感じているかもしれません。
悩みを共有することができれば、気持ちも楽になりますよね。
まずは、誰であれば話やすいかを見極めて、相談する勇気を持ちましょう。
母親や姉妹
最も身近に相談できる相手としては、母親や姉妹といった同性の家族が挙げられます。
母親であれば、経験談から何か解決策があるかもしれません。
また、年の近い姉妹であれば、似たような悩みを抱えていることも考えられます。
同性の友人や先輩
家庭で生理の話がしにくい場合は、学校の友人や先輩に相談してみるのも有りです。
また、学内に生理について相談できる人がいれば、学校で生理のトラブルがあった時にも、一緒に考えてくれるかもしれません。
保健室の先生
保健室の先生は、生理についての知識が深いことがあり、生理痛がひどい場合は、相談に乗ってくれることもあります。
また、学校で生理痛がつらくなった場合も、休ませてもらえることもあり、保健室の先生は女子にとって頼れる存在です。
婦人科の先生
あまりにも生理痛がひどい場合は、婦人科の先生に頼ることも大切です。
10代では、婦人科に行きにくいことも考えられますので、その場合は母親など保護者について来てもらいましょう。
10代女子が日頃から気をつけたいこと
10代女子にとっては、体が成長段階で不十分であることから、少しでも体に影響を及ぼすと生理不順になることがあります。
さらには、成人女性に比べて子宮が未発達であることから、ただでさえ生理痛がひどい10代女子ではありますが、日頃の生活環境によっては、さらに生理痛を悪化させてしまう恐れがあります。
日頃からの生活を改善すれば、生理における悩みも解消される可能性はあります。
今一度、当てはまることがないかどうか確認してみましょう。
体を冷やさない
体を冷やしてしまうと、血液の流れが悪くなり、生理痛がひどくなることがあります。
生理中は、なるべく体を冷やさない部屋着を着て寝るなどして工夫するようにしましょう。
特に、冬場は体が冷えますので、足元から体を温める為にも、ルームシューズを使用するなどして温めてください。
また、冷たい食べ物も体を冷やしてしまう為、生理中はNGです。
夏にどうしても冷たい食べ物が食べたくなった時は、部屋の温度を考えるなどして、なるべく体を冷やさないように努めましょう。
運動をするようにする
日頃から運動するのは体育の授業のみであれば、血行が悪くなっていることも考えられます。
運動が苦手な人であれば、体育の授業だけでも嫌だと感じますが、普段の生活で工夫できることはたくさんあります。
例えば、通学中エスカレーターを使わず階段を使うなど、ちょっとした工夫をすることで、生理に優しい体づくりができます。
その他にも、寝る前に軽いストレッチをするだけでも違ってきます。
ストレスを溜めないようにする
ストレスは、女性ホルモンのバランスを崩して、血行を悪くさせます。
10代女子にとっては、将来の進路や学校での悩みなど悩むことが多く、ストレスを多く感じることでしょう。
ストレスで生理痛がひどくなるのは、10代女子だけではなく、社会人でも付きまとう悩みです。
また、ストレスは生理痛がひどくなることだけではなく、
長い将来も、負担なく生きていく為には、ストレスを軽減する方法を知っておくことが大切です。
ストレスを軽減する為には、温かいお風呂に入ることやリラックスできる環境で過ごすことをおすすめします。
もしも、家でリラックスできる場所がない場合は、一人になれる時間や友人と楽しむ時間を確保することができれば、ストレスは軽減されます。
生理の悩みは、一人で抱え込まないで!
生理は、いくつになっても悩むことがたくさんあります。
10代女子は、これから長い将来、生理と付き合っていかなくてはいけません。
生理との付き合い方を理解することができれば、解決できることはあります。
また、生理中つらいことがあれば、誰かに頼ることは大切です。
一人で抱えこまずに、誰かと共有して気持ちを和らげることをおすすめします。
貴重な学生生活を充実させる為にも、ぜひ生理の悩みを前向きに解決していきましょう!