生理中の運動は大丈夫?生理と運動の向き合い方
生理中は、腹痛など体に負担がかかることもあり、運動はできるだけ避けたいものです。
体育の授業や仕事の前に、「生理痛がひどいから、体調不良で休みたいな…」と、つい思ってしまいますよね。
逆に、自分から進んで行っているスポーツがあれば、せっかく予定していたのに生理が来てしまって、運動しても良いのかどうか悩まされる時もあります。
生理と言えば、生理=体が不調というイメージが強く、安静にしておかなければいけないように感じますよね。
実際、立ち上がるだけでも辛い生理痛はありますし、生理痛の度合いによっては運動しない方が良いことはあります。
さらには、経血量によっては貧血になる可能性もあり、運動中にふらっと倒れてしまう恐れがあります。
しかし、生理痛が起こる理由としては、血行が悪くなっているということが考えられます。
軽い運動であれば、血行が良くなって、生理痛が改善される場合があります。
そこで、生理中は運動をしても良いのかどうか?生理と運動の向き合い方について考えていきましょう。
女性は生理中でも運動しなくてはいけない場面がある
女性は、生理が来ても運動せざるを得ない状況に出くわすことがあります。
人によっては、生理痛でフラフラすることもあり、できれば生理中は運動を回避したいものです。
しかし、どうしても休めない状況であれば、簡単に休めませんよね。
学生であれば、単位や成績のこともありますし、会社員であれば、変わりに自分の仕事をしてくれる人がいないということが休めない要因として考えられます。
さらには、休めたとしても男性がいる環境であれば、自ら休むとは言いにくいです。
1度は体調不良で休みを伝えられたとしても、毎月生理が来るため、毎回体調不良で休みますとなれば、不審に思われることもあります。
そこで、女性が休めないと感じている点や、解決する為にはどのような方法が考えられるのかをまとめていきます。
体育の授業を休めない
体育を休むと、単位や成績に影響してくる恐れがあります。
今頑張らないと後に響いてくるかもしれないと思うと、なかなか休むことが難しいですよね。
また、生理痛は限界が分からないものでもあり、これぐらいなら運動しても大丈夫かなと思うこともあります。
頑張って乗り切ることは良いことではありますが、万が一倒れてしまうと回復まで時間がかかってしまうかもしれません。
長く体調を維持させていく為にも、休むという勇気を持つことも大事です。
成績面で不安に思うことがあれば、女性の教員に生理痛について相談してみることもおすすめします。
仕事で体を動かさなくてはいけない
営業や介護職など体を動かす職業に就いていると、スポーツ並に体を動かさなければいけない場合があります。
体を動かす仕事においては、生理が来ると、いつもできている仕事が辛いと感じることもあり、体に負担がかかってきます。
会社には生理休暇を就業規則に記載していることもありますが、現状申請するには勇気がいるものでもあります。
その他、有給があったとしても、自分意外に対応できる社員がいないとなれば、なかなか急には休むことが難しい場面も出てきます。
休めない代わりとしては、ゆっくりできる隙間を確保できるかどうかが重要となりますので、合間をぬって体を休めることに注目してみましょう。
スポーツする予定を崩したくない
友人とプールに行く予定や、習い事のダンスなど、スポーツの予定があって楽しみにしていることがありますよね。
予定していた当日に生理が来て、体調が優れないとなれば、楽しみにしていた予定をドタキャンしなくてはいけないという選択肢に迫られることもあります。
スポーツの内容にもよりますが、生理痛がひどかった場合はドタキャンも余儀なく洗濯する可能性はあります。
予定を無くしてしまった場合、1日落ち込んでしまうかもしれませんが、体調を第一に考えることがご自身のためになります。
一緒にスポーツをする予定であった仲間に対しては、罪悪感があるかもしれませんが、あなたのことを思ってくれているのであれば、理解を得られるのではないでしょうか。
また、次は予定を見送らない為にも、生理中でもスポーツができるように、生理痛を軽減する方法を考えていきましょう。
生理中に運動することは悪いことではない。
生理が来ると、体調不良で運動は良くないというイメージが強いですが、逆に運動することで生理痛が改善されることも事実としてあります。
激しいスポーツであれば考える必要がありますが、ウォーキングや軽いストレッチであれば、動いた方が血の巡りが良くなって生理痛が軽くなる可能性はあります。
さらには、今まで運動不足が原因で、生理痛がひどかったということがあります。
日頃から運動をしていないと、女性ホルモンのバランスが崩れている恐れがあります。
そこで、生理痛をやわらげる為にも、おすすめの運動方法をご紹介します。
ウォーキング
ウォーキングは、誰でも気軽に始められる運動です。普段から、生理痛をやわらげる為に何か試したいと思っている人には、まずウォーキングから始めてみましょう。
また、ウォーキングは軽い運動である為、生理中であっても問題なく行うことができます。
ウォーキングする頻度としては、休日に30分~1時間歩くだけでも充分です。
継続することが体の為にもなりますで、まずは週1から始めてみることをおすすめします。
もし、休日にウォーキングを続ける自信がない場合は、ウォーキングする時間を工夫して作ることが継続できる秘訣です。
学校や仕事帰りに、最寄り駅より1つ前の駅で降りて歩くというのも手です。
ウォーキング方法によっては、正しく行っていないと逆効果となってしまう場合があります。
背筋が悪く歩いてしまっていては、体に負荷がかかって辛く感じることがあります。
しっかりと胸をはって、前を向き、正しい体勢でウォーキングするように心がけましょう。
軽いストレッチ
運動不足で生理痛がひどい場合、血の巡りが悪くなっている可能性があります。
血の巡りを良くしようと思うと、運動はつきものですので、スポーツが苦手な方からすれば難易度が高いと感じるかもしれません。
そこで、無理なく血の巡りをよくしたい場合は、軽いストレッチを行うことをおすすめします。
わざわざ外に行く必要もありませんので、忙しい学生や会社員の方でも、気軽に始めることができます。
テレビを見ながら・動画を見ながらなど「~ながらストレッチ」も可能ですので、気がついたら血行が良くなっていたなんでこともありえます。
但し、生理中であれば、激しいストレッチをしてしまうと体に負担がかかるので、おすすめしません。
体に優しく、ゆったりとした気持ちでストレッチを行いましょう。
生理中の運動は良いけどトラブルもある
生理中の運動は、体に負担がなければ行っても良いことではありますが、運動をする中で気をつけたいポイントがあります。
運動をすると、場合によってはナプキンがずれてしまって経血が漏れることがあります。
その他にも、運動を始める前までは体調が良かったにも関わらず、次第にめまいや腹痛がひどくなることも考えられます。
せっかく運動をして、ストレス発散できたとしても、運動途中でトラブルがあれば、モチベーションも下がってしまいますよね。
では、運動中にはどのようなトラブルがあるのか確認していきましょう。
運動中に経血が漏れる可能性
経血量が多い日であれば、運動中にナプキンが上手く吸収できず、漏れてしまう恐れがあります。
特に、動き回るような激しいスポーツであれば、ナプキンのズレが原因として考えられます。
自分では、きちんとナプキンを付けていたと思っていても、次第にナプキンが動いていたということがあります。
せっかく体調は良くても、経血が漏れてしまってはスポーツに対するやる気がなくなってしまいますよね。
スポーツと生理を上手く両立する為にも、スポーツの内容に合ったナプキンを選択する必要があります。
例えば、動きまわるスポーツであれば、下着にフィットしたナプキンを選択することが大切です。
ナプキンを変えるだけで、悩みは軽減されますので、まずはご自身に合ったナプキンを見つけてみてくださいね。
急な生理痛に襲われる可能性
朝起きた時、生理であっても体調は万全であることがあります。
特に体調に影響がないのであれば、スポーツをしても問題はありませんので、予定通りスポーツを行うことができます。
しかし、生理はいつ・どこで体調が悪くなるか分からない恐れがあります。
自覚していなかったものの、体にとっては負担を感じていて、頭痛やめまいを引き起こす可能性があります。
途中で、もし生理痛が来るかもしれないと思うのであれば、薬を持ち歩いて置くことも大切です。
生理中の油断はつきものですので、万が一のことを備えて運動することがベストです。
生理中の運動は周りへの理解を得ることが大切
運動をする際は、わざわざ周りに対して「今、生理中だから」と言う機会は少ないですよね。
自分が生理中であることを伝えてしまうと、周りに気を使われてしまったらどうしようということが気がかりになります。
かといって、一人で抱えてしまうと、スポーツを楽しめなくなることもあります。
周りは、あなたが生理中であることを知りませんので、遠慮なく激しい動きをすることでしょう。
「生理中でついていけない…!」と思っていても、あなたが生理中と知らなければ周りも配慮はできません。
また、一緒にスポーツをするメンバーからすれば、相談してほしいと思っているのではないでしょうか。
伝えてもらえていれば、何か一緒にできる運動方法があるかもしれません。
また、もし運動している途中で、無理して運動してしまうと、何があるか分かりません。
少し勇気はいりますが、スポーツをする前には周囲に「今日は生理だからあまり負担かけられないかもしれない」と伝えてみましょう。
運動後はしっかり休息!オンオフをしっかり定めよう
生理中、運動していて特に何も影響がなかったとしても、運動後はしっかり休むことが大切です。
運動をすると、血行が良くなるメリットはありますが、生理中は血液が体外に出ていってしまっている為、体に影響があるのは確かです。
生理中の運動においては、「休憩時間を決める」「運動を止める時間を決める」といったメリハリが必要です。
休憩時間を決める
運動をしていると、つい休憩するタイミングを逃してしまいがちです。
しかも生理中となれば、知らない間に負荷がかかっているかもしれません。
そこで、運動をする前には、いつ休憩するのかをタイムスケジュールとして決めておきましょう。
運動中、特に負担を感じていなくても、水分を補給してゆっくり休む時間を作ってください。
途中休憩は、急なめまいを無くす対策の1つでもありますので、ぜひ運動前には休憩することを頭に入れてみてくださいね。
運動を止める時間を決める
運動を止める時間を決めていれば、無理なく継続して運動しないようになります。
普段はストイックに運動をしているという場合は、難しいかもしれませんが、生理中は、思っているよりも体力がついてきていない可能性があります。
いつも通りの運動量をこなせないとなると、効率的にも良くないと言えるのではないでしょうか。
生理中における運動量を見直して、他に無理なくできる運動はないかどうか検討してみるのも1つです。
また、運動後には体に優しいハーブティーやココアを飲んで、落ち着かせることも大事です。
特にココアであれば、鉄分も含まれている為、出血した分を補うことができます。
生理中は自分にあった運動を見つけることが大事!
生理痛がひどいと、運動するのが億劫に感じることがあります。
女性にとって、生理中の運動は苦痛であり、学校や会社を休みたいと強く願っています。
そうは思っていたとしても、現実では簡単に休める環境がなく、生理と運動は両立していくことが理想であると言えます。
しかし、生理痛がひどいという悩みは、もしかすると運動不足が原因となっているかもしれません。
普段から運動をしていれば、生理中であったとしても無理なく体を動かせる可能性が広がります。
運動をすることは、女性の体にとってストレスを軽減し、ホルモンバランスを整えてくれるメリットがあります。
是非、生理と運動を両立していく為にも、日頃から運動をするよう心がけてみましょう。