生理前に気分が落ち込むのはPMDDかも!?症状やPMSとの違いを解説!

「生理前はいつもどうしようもなく気分が落ち込んでしまう…」

「生理が近付くと感情のコントロールが出来なくなってしんどい…」

生理前の症状として挙げられる気分の落ち込みやイライラ。どんな女性にもあることだからと我慢しているけれど、本当は死にたいと思うことがあるほど辛い…。そんなあなたはもしかしたら、PMDDという病気なのかもしれません。

PMSなら何となく知っているという女性の中でも、PMDDについて理解している人は少ないと思います。今初めて聞いたという女性もいるかもしれませんね。

今回はそんなPMDDについてお話しさせていただきます。症状やセルフケア法まで解説していきますので、生理前の気分障害に悩んでいる女性は是非記事を読んで不安を解消しましょう!

生理前に現れるPMDDとは?

生理前に現れるPMDDとは?

PMDDとは、「月経前不快気分障害」のことです。その名の通り生理前に強い気分障害が出る病のことで、世界的にはうつ病の一種として認められています。自分ではコントロールが出来ない程のイライラや絶望感などが主な特徴で、それをきっかけとして人間関係に支障をきたすなど社会生活にまで影響を及ぼします。
PMDDなんて聞いたことがなかったけど、昔から言われていた?」
と思っている女性にも納得の理由があります。
PMDDは、2013年にアメリカで診断基準が設けられた比較的新しい病です。認知度は低く、勿論日本でもまだまだ一般的に知られているとはいえません。ようやく最近その存在が認識され始め、時折名前が聞かれるようになったイメージですよね。そのために適切な治療に踏み出せず我慢や無理をしてしまい、苦しい状態を継続させてしまう女性も多く存在しています。 

PMDDとPMSとの違いは?

PMDDとPMSとの違いは?

生理前の不快な症状に関連し、PMDDよりも認知度が高いものにPMSがあります。名称の似たこの2つですが、全く別のものというわけではありません。

PMSとは、「月経前症候群」のことです。生理の始まる10日程前から、頭痛や腹痛、眠気、イライラなど身体と心の両面において不調をきたす症状が現れることをいいます。基本的な症状に変わりはありませんが、この中でも特に精神的な症状が強く現れるものがPMDDとされています。PMDDとはPMSの一種であり、わかりやすくいうと「重症化したPMS」というイメージです。

勿論PMSも抱えている女性にとって大きな問題であることは変わりません。しかしPMDDの場合はPMSよりも症状が長く出る場合も多く、周囲の人との関わりに影響する可能性も高いです。また、対処法にも若干の異なりがあります。PMSは婦人科でピルなどを処方してもらい治療することが多いですが、PMDDは心療内科や精神科での治療がメインになることがほとんどです。

いずれにしても辛い症状を自覚しているなら、
「生理前の女性はみんな経験していることだから…」
と諦めたり、我慢したりするのはよくありません。生理は女性の人生を長く支えていく大切なものです。症状を軽減し日々を快適に過ごすためには、自分の身体と心の状態をよく理解し、適切なケアや対策を行うことが重要です。

生理前に現れるPMDDの症状とは?

生理前に現れるPMDDの症状とは? 

それでは具体的に、PMDDによって引き起こされる症状についてみていきましょう。
「生理前は確かに気分が沈むけどPMSなのかな?PMDDなのかな?」
と思っている女性は、以下の症状に思い当たる点がないか振り返ってみてください。

まず、PMDDの症状として特徴的なのが精神的な不調です。

  • 些細なことでイライラし、暴力的になる
  • 普段より怒りっぽくなり、感情をぶつけることが多くなる
  • 対人関係でトラブルになることがあり、日常生活に支障をきたす

これら衝動的な症状に共通するのは、感情のコントロールが出来なくなるという点です。自分でわかっていたり気をつけたりしていてもどうにもならないというストレスを抱えている女性は多くいます。また、PMDDによって影響があるのは「怒り」に関する感情だけに留まりません。

  • 些細なことにも悲しみを感じ、涙もろくなる
  • 強い不安に襲われ、自己否定感や絶望感を抱く
  • 仕事や趣味などに向かう気力がなくなってしまう
  • 酷い気分の落ち込みから「死にたい」と感じることがある

他にも異様な緊張や興奮、集中力の低下などを感じる女性もいます。これら心の不安定に加え、勿論身体にも不調が現れます。

  • 過眠、あるいは不眠などの睡眠障害
  • 過食、あるいは拒食などの食欲の変化
  • 休んでも回復しない程の強い疲労感
  • 頭痛、腰痛、胸やお腹の張りなどPMSと共通の症状

これらの症状は、生理開始の7日前から10日前辺りに出始めるのが一般的ですが、個人差があるため人によっては14日も前から症状に悩まされる女性もいます。生理が終わるとともに症状は軽くなり、本来の自分を取り戻していくのが特徴です。

生理前や生理が終わったときに、
「いつもの私とは別人みたい…」
という感想を抱く人も多いです。

また、PMDDの女性は基本的に生理周期が安定していることがほとんどですが、こちらも個人差がありますので、全ての女性に当てはまるわけではありません。

明確な診断基準はもう少し厳しくなりますが、これらの症状に当てはまると感じる点があるならPMDDを疑い、適切な対処をすることをおすすめいたします。

生理前に現れるPMDDの原因とは?

生理前に現れるPMDDの原因とは? 

PMDDがどうして起こるのか、その原因については未だ解明されておらず、研究が進められています。しかし、女性ホルモンと脳に関係しているのではないかといわれています。

PMDDの症状が起こるのは生理前です。この時期は生理のリズムを生み出す2種類のホルモンの内、黄体ホルモンが活発に働く時期にあたります。そのため、長らくこの黄体ホルモンが関わっているのではないかと考えられてきました。

しかし最近では、PMDDの治療にセロトニンを増やす薬が有効な場合が多いことがわかりました。このセロトニンは、別名幸せホルモンとも呼ばれる脳内の神経伝達物質です。このことから、PMDDの症状は女性ホルモンの分泌を脳が指示する際に神経伝達物質と関わることに起因するのではないかという説が持ち上がり、有力視されているそうです。

また、女性ホルモンと神経伝達物質の相互作用だけでなく、生活習慣との結びつきなどについても研究されています。不透明な部分も多いですが、それでもきちんと病気として認められ、治療法などが確立されつつあるところが嬉しいですね!

生理前のPMDDに効果的なセルフケアはある?

生理前のPMDDに効果的なセルフケアはある?

ここまでの記事を読んで、
PMSかなって決めつけていたけど、私ってPMDDなんだ!」
と認識出来た女性もいるかと思います。今までは生理前の不調を漠然と抱えているだけの状態でした。時には自分は少しおかしいのかもと悩んだこともあるかもしれません。しかし、不調の原因を知ることが出来ると、それだけでも少し安心しますよね。

そんな女性が次に知りたいのはPMDDへの対処法かと思います。まずは日常生活の過ごし方に取り入れたい効果的なセルフケアについてご紹介させていただきます。

感情を紙に書き出してみる

PMDDの女性には、イライラしたり悲しくなったり、自分の感情の起伏に耐えられなくなるときがあると思います。そんなときは1度、紙にその感情を書き出してみましょう。これには感情をはっきりと認識し、心の整理を行いやすくする効果があり、ストレスコントロールにも有効な方法とされています。

気分障害で現れる感情は負のエネルギーに満ちていることが多いです。書いて吐き出すだけでも、少しすっきりすることはあります。また、それらの感情を他人にぶつけてしまってから罪悪感を覚えているような女性も多いはずです。そんな人でも1度整理をしてしまえば口に出す必要がなくなるかもしれませんし、口に出したとしても言い過ぎてしまうのを防げるかもしれません。

実践する際には、月経周期のいつ頃にあたるのかも考えてみましょう。生理前だと明確に認識することによって客観性が生まれるため、症状に振り回されにくくなります。媒体は紙にこだわらず、スマホなどを利用してもかまいません。日記アプリなどを使ってみると気軽に始められますし、いつでも行動に移せるのでおすすめですよ。

規則正しい生活を送る

生活リズムが乱れると、女性ホルモンのバランスも一緒に乱れてしまいます。出来るだけ規則正しい生活を送るように心がけましょう。具体的には食事と睡眠が大切です。

食事はバランスよく、3食しっかり摂るようにしましょう。日常的にダイエットをしている女性もいるかもしれませんが、無理のし過ぎは厳禁です。過度なダイエットは生理不順などに繋がることも多いですし、反動で過食を引き起こすことにもなりかねません。

睡眠不足は疲れを残したり、免疫力を低下させたりする原因にもなります。しっかりと、質のいい睡眠をとるようにしましょう。方法としては、就寝時間と起床時間を決め、ベッドに入るまでをルーティーン化させるのがおすすめです。雑念なく眠りに移行することが出来、スマホなどを無為にいじって夜更かしするのを防ぐことが出来ます。また、就寝の1時間から2時間前にお風呂に入るようにすれば体温が徐々に下がって入眠しやすくなります。

そして、朝起きたら必ず日光を浴びるようにしてみましょう。日光を浴びると、先に解説したセロトニンの分泌が促されるといわれています。体内環境をリセットし、生活のリズムを生み出しやすくなりますので、忙しい女性は是非これだけでも実践してみてください!

適度な運動を生活に取り入れる

その上で、適度な運動を生活に取り入れてみてください。運動は身体の健康だけでなく、ストレスを軽減させるため心の健康にも繋がるといわれています。

勿論、激しいものでなくても大丈夫です。ウォーキングやストレッチなど、短時間で簡単に行えるものにしましょう。気が向いたときに立ち上がって深呼吸、から始めてみるのもいいかもしれません。深呼吸にはリラックス効果も期待出来ますので、すぐに気持ちを落ち着かせたいときにもおすすめですよ。

周りの人に伝えておく

最後に、自分の自覚している症状を周りの人に伝えておくようにしましょう。地味な対処法に思えますが、対人関係に影響が出てしまうこともあるPMDDにとっては大変有効です。事情を知っていれば相手にも心の余裕が出来ますし、それに合わせた対応もしてもらえるかもしれません。

家族や恋人には必ず事情を説明し、理解を求めておきましょう。親しい友人に打ち明けておくのもいいかもしれません。周囲に協力者がいれば、客観的にみて症状が酷くなったときにサポートをしてもらえる可能性もあります。

勿論、話をするのはPMDDの症状が出ていない期間にしましょうね!

生理前に現れるPMDDの治療法は?

生理前に現れるPMDDの治療法は?

あまりにも辛い症状が多く、セルフケアでは間に合わないと感じた場合は、お医者さんに相談して治療を受けるようにしましょう。

PMDDでの受診は「婦人科」「心療内科」「精神科」のいずれかを選択しますが、治療は主に「心療内科」「精神科」による薬物療法で行われる形になります。

もしも生理や婦人科系の病気に関して不安を抱いていることがあるのなら、一緒に対応出来る婦人科にまず行ってみてもいいでしょう。婦人科でも、勿論PMDDの診断をしてもらうことが出来ます。ただし、治療は心療内科か精神科に移行して行われることがほとんどですので、他に思い当たる不安がないなら婦人科を選択する必要はありません。

診断には直近2カ月間の生理周期と症状の記録が必要になりますので、基礎体温アプリや日記などを使って管理をしておきましょう。PMDDであれば必ず生理周期と症状が連動するため、他の要因から起こる気分障害ではないのか、自分で確認することにも役立ちます。

辛い生理前のPMDDには適切な対処をしよう!

辛い生理前のPMDDには適切な対処をしよう!

自分の症状を疑っていた人も、聞いたことがなかったという人も、PMDDについての理解が深まったかと思います。

PMDDは珍しい病気ではなく、女性だから当然などの理由で軽視していいものでもありません。不快な症状に長いときでは月の半分も支配されていては、快適に生活が出来ているとはいえませんよね。それに加えて、PMDDは放っておくとどんどん酷くなり、パニック障害や気分変調性障害などを合併してしまう可能性も秘めています。

PMDDの症状に悩んでいる女性は、決して甘えや自分のせいだと思わないでください。自分だけの力で何とかしようと思うのではなく、時には周りの人に助けを求めることも必要です。自分の症状に応じた適切な対処が出来るようになりましょうね

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